はじめまして。現役テストエンジニアのkugaと申します。
このページは「未経験からテストエンジニアへ転職する方法」をわかりやすく解説します。
私は実際に未経験からテストエンジニアへ転職しました。
実際に未経験から転職した現役のテストエンジニアだからわかる内容を解説しているため、実体験を踏まえ、偽りのない真実を紹介しています。
転職において、未経験だからこそ気をつけるポイントがあります。
未経験だから気をつけるべきポイント
・業界、職種についての理解を深める
・転職の目的や理由をはっきりさせる
・キャリアの棚卸しをする(強みやスキルを理解する)
・ブラック企業に転職しないためには
・具体的な転職方法を把握する
それぞれのポイントを解説することで、未経験でも転職できるようにサポートします。
また、気をつけるポイントだけではなく以下のような疑問もこの記事を見ることで解消します。
転職は今後の人生を大きく左右する選択肢の1つになります。
そのため、転職後に後悔しないように転職活動をサポートします!
Step1:IT業界やテストエンジニアについて理解する
そもそも「テストエンジニアやIT業界を知らない」という人のためにテストエンジニアやIT業界について解説します。
「もう知っているよ!」という人は読み飛ばしてください。
テストエンジニアやIT業界について知らなくても転職はできますが、転職する前に「知っておきたい!」という人はぜひ読んでみてください。
私はテストエンジニアやIT業界を理解しない上で転職しましたが、徐々に理解できるようになってきました。
IT業界とはどのような業界?
IT業界とは「IT(情報技術)」を活用したサービスを展開する企業のことを指します。
ひと口にIT業界といっても様々な職種があり、それぞれの職種によって働き方や必要なスキルは異なります。
多くの職種が存在するIT業界ですが、大きく分けると以下の4つに分類されます。
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理業界
- インターネット・Web業界
これらの業界に様々な職種があり、代表的なものにシステムエンジニア(SE)やプログラマーがあります。
テストエンジニアはIT業界の中で1つの職種に分類されます。
IT業界の市場規模はIT業界市場規模予測レポートによると28兆2,155億円とされています。
鉄道業界の市場規模が14兆1,353億円、百貨店の市場規模が7兆6,012億円となっているので、IT業界の市場規模は非常に大きいことがわかります。
また、IT業界の今後の人材は、2030年には最大で79万人不足すると経済産業省が発表しています。

そのため、今後もIT業界は発展し続けることが予測でき、テストエンジニアの認知や需要も高まっていくことが予想できます。

テストエンジニアとはどのような仕事内容、年収は?
テストエンジニアは「ユーザーへ納品する製品に不具合や故障がないのかテストする仕事」になります。
テストをするために、テストを計画したり、テストを実行したり、テストの結果の確認や分析をすることが具体的な仕事内容になります。

- テスト計画をつくる
- テスト設計をする
- テストを実行する
- テスト結果の確認や文章化
- 報告・提案
テストエンジニアの平均年収は300万円~500万円になります。
参考: ProEngineerテストエンジニアの正社員求人情報
同じIT業界であるシステムエンジニアに比べると年収は低い傾向があり、その理由の1つとして、スキルや経験がなくても転職しやすいことがあります。
ただ、キャリアを積むことによって、1,000万円以上の年収を目指すことができます。
テストエンジニアのキャリアパス
・品質コンサルタント
・プロジェクトマネージャー、リーダー
・プログラマー(キャリアチェンジ)
テストエンジニアは未経験から目指せる仕事でありますが、誰にでも向いているわけではありません。
向いている人の特徴
①探求心がある
②真面目で几帳面
③単純な作業に抵抗がない

Step2:未経験の転職のときに気をつけるポイントを理解する
未経験の転職の場合、経験者に比べると転職が不利になってしまうことがあります。
転職が不利になる理由
・即戦力を求めている企業が多い
・育成(教育)にコストや時間がかかってしまう
・これまで(仕事)の経験を生かせるとは限らない
そのため、企業から選ばれるような武器を見つける必要があり、その武器を見つけるためには転職前に様々な準備をしなければいけません。
その準備は決して楽なものではなく、面倒な作業になってしまいます…
ただ、この面倒な作業を行うことによって、転職活動がスムーズになるだけでなく、納得いく転職活動ができるため、必ず実施するようにしましょう。
-
STEP1転職の理由や目的をはっきりさせる転職する前に「なぜ転職するのか?」を明確にする
そして、軸を持って転職活動をできるようにする -
STEP2キャリアの棚卸しをする【転職活動において戦うことができる武器を見つける】
・自分の強みとは何か?
・自分の実績とは何か?
・今後の仕事で活かせることは何か? -
STEP3職務経歴書を作成するときのポイント自分という商品を企業に売り込むための書類になる
・仕事の向き合い方を伝える
・熱意を伝える
・採用するメリットを伝える -
STEP4転職する企業を見極めるポイントブラック企業の特徴を理解することで
転職後に後悔しないような企業を選べるようにする
転職の目的や理由をはっきりさせる
未経験の業界に転職するときの不安の1つに「後悔したくない」ということがあります。
入社してから数ヶ月で「こんな企業に転職するのではなかった」と思わないためには、以下の3つを明確にする必要があります。
- 転職の理由を明確にする
- 転職の目的を明確にする
- 企業の思いとのギャップを減らす
①転職の理由を明確にする

転職前には「なぜ転職するのか?」ということを明確にする必要があります。
「転職したい」と思うには必ず理由があり、転職後にその理由が解消されることが大切になります。
そのため、転職する理由を明確にできなければ、より良い転職に繋がりにくくなります。
転職する理由をピックアップしてみましょう!
・なぜキャリアチェンジしたいと思ったのか?
・なぜ会社が嫌になってしまったのか?
・なぜ仕事や業務内容が嫌になってしまったのか?
・なぜ将来性が不安になってしまったのか
・なぜ人間関係が嫌になってしまったのか?
②転職の目的をはっきりさせる

転職する理由が明確にできれば、次に目的をはっきりさせる必要があります。
なぜなら、その目的が転職するときの軸になるためです。
転職の目的をピックアップしてみましょう!
・スキルアップしたいため
・手に職をつけたいため
・個人で稼げるようになるため
・経験を積みたいため
・視野を広げたいため
③企業とのギャップを減らす

求人や面接時に知ることができる情報と実際に入社してから得られる情報には大きなギャップがあります。
転職ではこのギャップを減らすことがより良い転職に繋がります。
特に未経験の転職は業界のことを知らないため、より業界や企業のことを調べることが大切になります。

キャリアの棚卸しをする(スキルや強みを理解する)
未経験の転職の場合、経験者に比べるとどうしても採用される確率が低くなってしまいます。
そのため、強みや得意なことを見つけて、「企業から採用したい」と思われる必要があります。
そのためには「これまで自分が何をやってきたのか」を洗い出す必要があり、そのときにキャリアの棚卸しを行うことが大切になります。
- これまでの仕事内容で得たスキルや知識、資格などを掘り下げる
- どのように会社に貢献してきたのかを掘り下げる
- 今後に生かせるスキルや知識、資格などを掘り下げる
①これまでの仕事内容で得たスキルや知識、資格などを掘り下げる
まずは、これまでに関わってきた仕事内容を箇条書きで書き出していきます。
そして、書き出した仕事内容で得たスキルや知識、資格などを掘り下げていきます。
例えば、接客の仕事をしていた人の場合

②どのように会社に貢献してきたのかを掘り下げる
次に掘り下げたスキルや知識、資格でどのように会社に貢献してきたのかを掘り下げていきます。
セールス力で→店舗の売上に貢献
聞き出す力で→店舗の印象に貢献
企画力で→販売に貢献
運営力で→売上前年比〇〇%増
プレゼン力で→商品化して貢献

これまでの仕事で「会社に貢献していない」という人はいません。
例えば、これまで一回も遅刻や欠勤をしたことがないのも立派な貢献になります。
このことは「責任感が強い」と置き換えることができ、責任感は仕事を行う上で大切なスキルの1つになります。
そのため、決して簡単なことではないですが、時間がかかっても掘り下げて考えるようにしましょう!
③今後に生かせるスキルや知識、資格などを掘り下げる
未経験から転職(技術職)の場合は、活かせる経験が少なくなってしまうことがあります。
しかし、必ず生かせる経験やスキル、知識はあるために掘り下げていきます。


職務経歴書を作成するときのポイント
未経験の業界へ転職する場合は、「何を書けば良いのかわからない」という状態になってしまいがちです。
実際に私も未経験の業界へ転職するときに職務経歴書を書くのに苦労しました…
ただ、ありきたりな文章を書いたところで、希望の企業に転職できる確率は下がってしまいます。
そのため、職務経歴書を書くときにポイントを押さえることが大切になります。
- 仕事の向き合い方を伝える
- 熱意を伝える
- 採用するメリットを伝える
①仕事の向き合い方を伝える
「仕事において何を大切にしてきたのか」を考える必要があります。
以下の順番で掘り下げていきます。
①どのような環境で | 〇〇年に入社し、〇〇という立場 |
②どのような任務を持ち | 店舗の売上目標○○〇万円、個人では〇〇万円に設定 |
③何を実行した | 個人として目標達成するための戦略として、〇〇をKPIに設定し、日次でKPIを確認することで目標達成のために取り組む |
④結論 【何を大切にしてきたのか】 | 結果だけでなく、再現性を持たせるためのプロセスを大切にしてきた |
「結果なのか」、「お客様なのか」、「プロセスなのか」、様々な向き合い方があるため、その向き合い方が転職を考えている企業とマッチするように考えましょう!
②熱意を伝える

未経験からIT業界に転職する場合は、企業のサービスや製品を利用しない手はありません。
サービスや製品を利用することで、企業側に熱意を伝えるようにしましょう!
③採用するメリットを伝える
企業に対して、「自分という商品を売り込むため」には採用するメリットが必要です。
このメリットを見つけるためには、キャリアの棚卸しをする必要があり、そのことによって自分を客観視することができ、強みや実績、得意なことの理解に繋がります。

転職する企業を見極めるポイント
転職するときには企業選びが大切になります。
企業選びに失敗してしまうと転職後に大きな後悔をする可能性が高くなってしまうためです。
そのために転職を考えている企業を見極める必要があり、そのときにポイントになるのが以下の3つになります。
- 仕事内容は上流工程に携わっているのが必須
- 「みなし残業(固定残業)」という記載には注意
- 賞与や決算賞与が本当なのか
①仕事は上流工程に携わっているのが必須

三次請け企業や四次請け企業などの下流工程の仕事に携わっている場合は、ブラック企業である可能性が高くなります。
下請けになればなるほど労働環境や給与形態が悪くなってしまうためです。
そのため、転職のときは「上流工程に携わっている」または「自社開発している」企業を選ぶことがポイントになります。
②「みなし残業(固定残業)」という記載には注意
転職を考えている企業の給与に「みなし残業(固定残業)」が含まれていると注意が必要です。
一般的に基本給や手当(固定残業手当等)に一定の時間外労働相当分(例えば月10時間)に対する残業代を支払っておくという賃金の支払方法になります。
簡単に考えると一定の残業代がすでに基本給や手当に含まれているということです。
実際に前職では「みなし残業」を取り入れており、残業代が支払われることは一度もありませんでした。
③賞与や決算賞与が本当なのか
賞与や決算賞与を求人に記載している企業が多くありますが、それが本当なのかを疑う必要があります。
求人の目的は求職者を集めることになるため、ちょっとでもよく見せようと記載します。
求人を見極めるポイントは「具体的に記載されていること」です。
抽象的 | 具体的 |
賞与(年2回) | 賞与(年2回) ※夏季2ヶ月、冬季2ヶ月 |
決算賞与(業績に応じて) | 決算賞与(業績に応じて) ※過去○○年連続支給中 |
実際に私の前職時代は決算賞与の支給という記載がありながら、8年在籍して支払われたのはたった3回で、金額も10万だけでした。
それが転職することでボーナスが出るようになり、約100万円近く年収がアップしました。

Step3:未経験から転職する方法を理解する
未経験からIT業界へ転職する方法としては、主に2つになります。
- 転職エージェントを利用する
- 転職サイトを利用する
そのほかにもプログラミングスクールの利用やハローワークの利用して転職するなどの方法もあります。
それぞれの転職方法に関して、メリットやデメリット・特徴などがあるため、正しく理解することによって転職方法を選択していきましょう。
おすすめ度 | 利用料 | サポート体制 | メリット | デメリット | サービス例 | |
転職エージェント | (5 / 5.0) | 無料 | (5 / 5.0) | サポートが充実している | 転職の自由度が低くなる | ワークポート リクルートエージェント マイナビAGENT |
転職サイト | (5 / 5.0) | 無料 | (2 / 5.0) | 気軽に利用できる | サポート体制がない | マイナビ転職 |
プログラミングスクール | (3 / 5.0) | 基本有料 | (3 / 5.0) | 知識を身につけて転職できる | 費用がかかることが多い | TechAcademy GEEK JOB |
ハローワーク | (4 / 5.0) | 無料 | (4 / 5.0) | 気軽に利用できる | ハローワークに足を運ぶ必要がある | ハローワーク |
転職エージェント、転職サイトのどちらを利用すべきなのか?
転職をするときは「転職エージェント」と「転職サイト」のどちらを利用すべきなのかを迷いがちになります。
結論としては、転職エージェントと転職サイトのどちらとも利用すべきです。
理由はそれぞれのサービスに良さがあり、利用することによる大きなデメリットがないため、2つとも利用することでより良い転職活動を行うことができるためです。
転職エージェント | 転職サイト | |
おすすめ度 | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) |
利用料 | 無料 | 無料 |
求人の探し方 | 紹介してもらえる | 自分で探す |
企業情報 | 非公開情報もわかる | 公開情報しかわからない |
応募の添削 | 協力してくれる | 自分で実施する |
面接対策 | 協力してくれる | 自分で実施する |
日程調整 | 代行してくれる | 自分で実施する |
年収交渉 | 代行してくれる | 自分で実施する |
メリット | 自分に合った企業を選んでくれる サポートを受けられる プロのキャリアに相談できる | 自分のペースで活動できる 直接やりとりができる スカウト情報が送られてくる |
デメリット | 自分のペースで活動しずらい 担当者によって質が変わる | サポートを受けられない 非公開求人に応募できない 自分で求人を選ぶ必要がある |
未経験の転職に利用すべき転職エージェント
「未経験からIT業界へ転職するときに、転職エージェントを利用したい!」と考えている人に以下のようなお悩みはありませんか?
- 未経験でもIT業界への転職を支援してくれる転職エージェントはあるのか?
- 色々なサイトで転職エージェントが紹介されているが、どれを利用すれば良いのかわからない
- 結局、未経験からIT業界を目指すにはどの転職エージェントが良いのか?
このようなお悩みを解消するために未経験からIT業界を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介します。
結論としては、ワークポートという転職エージェントを利用することがおすすめです。

運営会社 | 株式会社ワークポート |
求人数 | 約4.1万人(非公開求人数を除く) |
拠点 | 大崎/埼玉/横浜/千葉/仙台/名古屋/大阪/京都/神戸/ 岡山/広島/宮崎/福岡/札幌/小倉/韓国/タイ |
特徴 | IT・Web業界の案件が充実している 未経験でもOKの求人が豊富 対応が素早い 登録までの手続きが簡単 |
おすすめの人 | IT・Web業界への転職を考えている人 未経験からIT・Web業界への転職を考えている人 転職活動に対して、積極的にサポートを受けたい人 |
おすすめな理由として、上記したように「IT・WEB業界の案件が充実している」と「未経験でもOKの求人が豊富」なことになります。
そのほかにもリクルートエージェントやマイナビエージェントなどの転職エージェントは未経験の人にとっておすすめの転職エージェントになります。
転職エージェント | ワークポートIT | クルートエージェント | マイナビエージェント![]() |
求人数 | 41.613件 (非公開求人を除く) | 123.387件 (非公開求人を除く) | 27.950件 (非公開求人を除く) |
主な対象人材 | 未経験~経験者 | 未経験~経験者 | 未経験~経験者 |
主な対象年代 | 20代~30代前半 | 全年代 | 20代~30代 |
得意な業界 | IT・Web業界 | 全業界 | 全業界 |
特徴 | ・未経験の転職に強い ・IT業界に強い | ・実績国内No.1 ・全年代に対応 | ・若手の転職に強い ・サポートが充実 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
